【英検1級】リスニングが苦手な私の5つの学習手順
目次
はじめに
こんにちは。Tsubasaです。
今回は英検1級リスニング対策についてお伝えします。
その前に、私のリスニング力についてですが、
皆さんに誇れるほど、素晴らしくも何ともありません^^;
以下の結果は左から
2020年度題1回・2020年度第3回・2021年度第1回
ご覧の通り、本番でも大失敗。
(完全にライティングに助けられています。)
ですので、
この記事を読めば、
「リスニングが満点取れる!」
ということにはなりませんので^^;
しかし、私のように
「リスニングが本当に苦手!」
「どうしたら聞き取れるようになるの?」
「1級リスニング問題は一生無理!」
と四苦八苦している方にとっては、
何らかの参考になるのではないかと思っています。
では、どのように取り組んでいたかを
ご説明していきます。
1. 問題を解く
まず問題を解きます。
問題数はというと、
リスニング問題全て解きます。
(30分近くかかりますが)
ただ、まとまった時間が取れない時は
大問ごとにすることもありました。
ここで私が気をつけていたことは、
1問解く → 1問解答する
という小問ごとで解かない、ということ。
リスニングが苦手だと、
つい1問ずつ問題を解きたくなります。
が、本番を考えると
1 選択肢を読む
2 音声を聞く
3 解答を選ぶ
4 次の設問の選択肢を読む
という手順を時間制限がある中で
行うことになります。
ですので、
練習から本番の時間感覚を養うために、
できれば、全問通し。
厳しければ、大問ごと。
という解き方をオススメします。
2. 聞き取れない音を知る
問題を解き終えたら、
次は聞き取れなかった音を突き止めます。
スクリプトを見ずに、
音声だけを頼りに
一文ずつシャドーイングしていきます。
(時間があれば、もちろんディクテーションでもOK。)
この作業は、
「何度も繰り返し聞く」
「音声速度を下げる」
などなど
「これ以上、もう無理!」
と思うまで続けます。
このようにして、
聞き取れない音が何なのかを特定していきます。
補足ですが、この作業を通して
a や the といった冠詞、
in や of などの前置詞、
三単現の s といった
ほぼ聞こえない音についても
文法面から考える良いきっかけとなりました。
3. 文字と音を一致させる
ここで、ようやくスクリプトの登場です。
一文ずつシャドーイングしている場合は、
1 一文シャドーイング(もう無理というところまで)
2 スクリプト確認(その後のスクリプトを見ないよう注意)
3 文字と音の一致(オーバーラッピング)
という流れで進めていきます。
全体をディクテーションしている場合は、
スクリプトで文全体を一気に確認します。
特に3についてですが、
シャドーイングで認識できなかった音になるので、
「自分」の発音 ≠ 「ナレーター」の発音
このギャップが大きいということになります。
ですので、ここを埋めるために
何度もオーバーラッピング(重ね読み)をします。
音声速度も下げられるところまで下げ、
(0.5倍速まで下げたこともあります。)
どう発音しているのか注意深く聞き取ります。
そうして何十回と音読することで
ようやく「ナレーター」の発音に近づくことができます。
(私の場合は、完コピ度80%程度でOKにしていました。)
これを小問毎にやっていきます。
Part1, 3であれば30分弱で終わりますが、
Part2, 4になると一時間程度はかかりました。
正直、大変な作業の繰り返しでした。
しかしながら効果は抜群で、
聞き取れる音の数は格段に増えたと思います。
(「じゃあ、本番で取れよ!」というツッコミがあると思いますが^^;)
4. 全体の流れをイメージする
一文一文を丁寧に確認した後は、
全体を聞き流します。
私と同じように、一文に集中しすぎて
「え、これって結局何の話だっけ?」
と思ったことのある方も多いのではないでしょうか。
ですので、
全体の流れを意識して聞くことも
とても大切になってきます。
この段階で、すでに各文の理解はできているので、
問題文を聞きながら
「情景・状況を思い浮かべること」
を意識して取り組みます。
ちなみによく耳にする
「英語は英語で理解する」
というフレーズ。
私が考えるに、
初めて聞く問題でこれができるというのは
相当リスニング力が高い証拠だと思います。
(普通できませんよね^^;)
よって、
読んでも難しい内容については、
上記のような下準備をする必要があります。
そうした段階を経て、ようやく
「英語を英語で理解」
できるようになるのではないでしょうか。
5. 音読で仕上げる
ここまで来れば、あと少し!
最後は音読で仕上げましょう。
私がしていた音読は、
1 オーバーラッピング(スクリプトあり)
2 シャドーイング(スクリプトなし)
3 リードアンドルックアップ(スクリプトあり)
こんな感じです。
音読はやればやるほど、上手くなります。
ですので、この音読は自分自身楽しみながら
取り組むことができました。
2次面接でも使える表現がたくさんあるので、
スピーチしている自分を想像しながらやってみてください。
ちなみに回数は特に決めていませんでした。
ここまで来ると
スクリプトがなくても音声だけあれば音読できるので、
隙間時間に手軽に取り組むことができます。
6. 毎日取り組む
リスニングに限った話ではありませんが、
語学の力を伸ばすためには毎日の取り組みが欠かせません。
私は上記の方法で、
約3ヶ月ほどリスニング学習に取り組みましたが、
「1日1問」
と決めていました。
これ以上やると、
集中力がもたなく、挫折してしまうと思ったからです。
予想どおり、これが功を奏し、
私は途中で挫折することなく続けることができました。
もし、
「まとまった時間が取れない!」
とお悩みの方は、
1日目:聞き取れない音を知る
2日目:文字と音を一致させる
3日目:全体の音読練習
といった具合に、上記で説明した工程を
さらに細分化してみてもいいかもしれません。
何度もお伝えしますが、
大事なことは
「毎日取り組めるかどうか」
これに尽きると思います。
英検1級合格までの道のりは
想像以上に長いです。
例えるならば、
マラソンよりもさらに長いトライアスロン。
(今調べましたが、トライアスロンは226kmもあるみたいです^^;)
ですので、全力疾走ではなく、
徒歩でゆっくり前に進んでいくイメージを持って
日々取り組む必要があると感じます。
7. 記録をつける
このリスニング対策以外でも
何度もお伝えしていますが、
「記録をつける」
ことを強く推奨します。
独学で学ぶ以上、
他人に評価してもらうことはできません。
自分で自分を評価するためにも
ぜひ学習記録をつけてください。
具体的な項目を言うと
「取り組んだ日付」
「正答数・誤答数」
これらは絶対。
プラスアルファで
「未知語」
「聞き取れなかった音」
以上4つの記録があると、
2度目、3度目と取り組むごとに
それぞれの成長が可視化できます。
前項でお伝えした
「毎日取り組む」を実践するためにも
記録をつけることは重要だと考えます。
さいごに
最初にお伝えしたとおり、
私のリスニング力はまだまだ未熟です。
しかし、
「英検1級のリスニングができるようになりたい!」
という気持ちから、
多くの参考書やブログを参考にしたことで、
リスニングトレーニングの基礎基本である
「シャドーイング」
「オーバーラッピング」
といった学習方法に再び目を向けることができました。
そして、
英検1級に取り組んだことで、
英語学習の本質に気づくことができたと思います。
それは、
「いかなる級であっても、やるべきことは変わらない。」
ということです。
たとえ、私が英検3級に挑戦する方へ
アドバイスをすることになったとしても
上記で述べた手順でトレーニングすることを勧めるでしょう。
英検1級リスニングで悩まれている方は、
ぜひ、リスニングトレーニングの基礎基本に
立ち返ってみてください。
そして、今まで以上に細部にこだわって取り組んでみてください。
必ず、英語が聞き取れるようになります。
私もリスニング力を高めるために日々努力し、
より説得力がある方法であると、再度お伝えできれば思います。
Practice makes perfect.
最後までお読みいただき、ありがとうございました。