【英検1級】リーディング対策で使用した参考書4選
目次
はじめに
こんにちは、Tsubasaです。
今回は、私が英検1級の長文対策をする際に
使用した教材と学習方法についてお伝えします。
これから英検1級を受験する方のお役に立てれば幸いです。
1.『英検1級 長文読解問題120』(旺文社)
長文対策はこの参考書からスタート。
特徴
- ウォーミングアップ問題がある
- 問題数が多い
特に1に関しては
難易度が3段階になっており、
「徐々に負荷をかけていける」
という点で取り組みやすかったです。
「いきなり1級はキツい!」
と考えている人にとってはオススメの参考書ですね。
2に関しては
タイトル通り問題が120題ありますので
「量をこなしたい」
という人にとっては打って付けです。
ここで注意ですが、
以下に紹介する参考書と同様、
長文については文法的な解説は一切ありません。
ですので、文法に不安がある方は
文法書を片手に取り組んだ方が良さそうです。
補足
残念ながら、この参考書には電子版がありません。
もしあれば、
本文と解答・解説をiPadのSplit Viewを用いて
快適に学習できたのですが…
紙面だと
本文と解答解説の照合作業(ページめくり)が
意外と面倒なんですよね。
ということで、
私と同じようにiPadで学習したい方にとっては、
「電子版がない」
のは痛いところです。
2.『英検1級 過去6回全問題集』(旺文社)
やはり過去問にかなうものはありません。
私にとっては、
一番使用した参考書になります。
学習方法について
①演習
演習する際は
以下の2点に気をつけていました。
・時間にこだわりすぎない
解答時間は毎回記録していましたが、
あまりこだわらないように気をつけていました。
速さを求めてしまうと、
読解できずに終わってしまい、
結局正答率が下がってしまいます。
ですので、
目標時間内に終わらせるということよりも、
きちんと内容を理解することに努めました。
時間に関しては、
何度も取り組むことで自然と短くなりますので、
焦らなくても大丈夫です。
・未知語にマーカーを引く
読解しながら
分からない単語や熟語に
マーカーを引きます。
解答・解説を読むときに、
素早く調べることができるので
時間短縮につながります。
また、次回以降に取り組む際、
マーカーが引かれている箇所を中心に見ることで
その箇所ができるようになっているか
簡単に確認することができました。
経験からお伝えすると
マーカーを引いた箇所は大抵2回目も間違えます。
「3回目でようやくできるものが増えてくる」
というのが私の感覚です。
学習して感じることは、
自分が苦手な語彙は
そう簡単には覚えられないということ。
何度も何度も繰り返すことで、
ようやくできるようになります。
根気強く続けることが
何より大切です。
ちなみに、
わかるようになった語彙のマーカーは消します。
私はノートアプリを使用していたので、
こうした書き込みや消去といった操作を
紙面を汚さずに行うことができました。
(これが電子版の良いところです。)
②解答・解説
・精読を大切にする
意味が正確に理解できなかったところを
日本語訳を頼りに確認していきます。
『過去問題集』には詳しい説明はほぼないので
語彙であれば、英辞郎やジーニアスを。
文法であれば、ロイヤル英文法を。
といった形で、自力で確認作業をしていきました。
時間は相当かかりますが、
「この地道な調べ学習が私の英語力を向上させた」
と感じています。
おそらく皆さんの中にも、
一つの単語を調べるのに
イメージ画像を見たり、語源を調べたり、連語を調べたり…
と、気づいたら30分も経っていた。
という経験をされている方も多いのでは。
そうした際、
「一つの単語に30分もかけてしまった…」
「無駄な時間を過ごしてしまった…」
と思いがちではないでしょうか。
ですが、その時間は決して無駄にはなりません。
誰もがそうした時間を経験しながら、
英語力を高めていっているからです。
ですので、
もっともっと精読することを楽しみながら
学習に取り組んでもらえたらと思います。
・背景知識を身につける
英検1級の長文問題が読みづらい理由として
題材に対する知識不足が挙げられます。
読み進めていっても
「結局これって何の話?」
「結局誰が何をどうしたの?」
頭の中は多くの疑問符でいっぱい、
なんてことは頻繁に起こりました。
そんな時は、
題材についてリサーチしていました。
ある国の経済対策であったり、
紛争・戦争時の政治状況であったり。
調べることで、
ある程度の背景知識を得るようにしていました。
が、これってメチャメチャ時間がかかるんですよね。
しかし!
これが英検1級長文の面白いところでもあります。
「英語を勉強しながら、教養を高めることができる。」
つまり、知らないことを知るという
勉強の一番の醍醐味を感じることができます。
最初は難解な英文を読むことに
嫌気が差すこともありましたが、
今となっては
「今日は何を学べるかな?」
とワクワク感を抱きながら、
長文に取り組めるようになってきました。
こうした感覚を持てるようになるまでは
やはりある程度の学習時間が必要です。
ですが、何度も同じ文章を読み込むことで
英検1級の長文は確実に読めるようになります。
「繰り返し、そして根気強く学習し続ける。」
強い意志を持ち続けることで
皆さんも必ずこの壁を乗り越えることができます。
③記録
独学する上で最も大切なこと
それは、「記録」をつけること。
これが長期間に渡って
モチベーションを保つ秘訣であると考えます。
私の場合、
「日付」「時間」「正答数」
3つの記録を取り続けていきました。
これらを記録し、伸び具合を把握することで、
学習に対するモチベーションを保っていました。
ここで気をつけたいことは
「右肩上がりで伸び続けることはない」
ということ。
3ヶ月前に取り組んだ長文に再挑戦しても、
「数字上、全く変化が見られない」
ということはよくありました。
特に理解しづらい長文の場合は、
復習で丁寧に読み込んでいても、
「今だによくわからない…」
という問題は結構ありました。
それでも、続けていけば、
徐々に読めるようになっていきます。
長文読解も語彙と同様、
一朝一夕で身につくものではありません。
コツコツと毎日取り組む以外に
読解力を伸ばす方法はないと思います。
ちなみに、取り組む問題数ですが、
私の場合、精読に時間がかかっていたので、
2日に1題程度のペースで解いていました。
3〜4週目くらいになると、
精読の時間が短くなりますので、
通しで問題を解くのはこの辺りからで良いのかなと思います。
話を戻しますが、記録することは、
モチベーションを保つだけでなく
学習習慣を身につけるという点においても
とても役に立ちます。
私は上記の記録をつけることに加え、
英語学習に取り組んだ時間をアプリ(Study Plus)に
記録していました。
途中で辞めることなく学習し続けられたのは、
まさに
「記録を取り続けたおかげ」であると思っています。
「いつも途中で挫折してしまう」
「モチベーションが上がらない」
そうしたお悩みをお持ちの方は、
記録をつけてみてはどうでしょう。
予想以上の効果が感じられるはずです。
3.『英検1級総合対策教本 改訂版 』(旺文社)
次はこちら。
教本といわれる通り、
他の問題集(問題+解答解説)と異なり、
かなりの量で細かく説明が加えられています。
例えば、
「トピックセンテンスの探し方」
「情報検索読み(scanning)」
「すくい読み(skimming)」
「筆者の主張の見抜き方」
など、読解のテクニックを学ぶことができます。
しかし、学習し始めの頃の私にとっては、
こうしたテクニックを使用する以前に
一文がしっかり読めていなかったので、
理解するのが難しい参考書だと感じました。
ですので、
ある程度の語彙力や読解力がついた状態で
取り組むと良さそうです。
以上から、この参考書については、
すでに1文1文の意味が取れる方が
読解のテクニックを学ぶために
取り組まれるのが良いと思います。
4.『英検1級 文で覚える単熟語 三訂版』(旺文社)
最後はこちら。
『文単』については、長文対策というよりも
語彙力をつけるために使用していました。
こちらは問題形式になっていないので、
「問題をたくさん解きたい!」
と考えている方は
上記で紹介した参考書の方が良さそうです。
私が考える『文単』の良い点は
- 語彙が記憶に残りやすい
- 背景知識(教養)が身につく
- 量をこなすことで読む体力がつく
特に2については、
幅広いテーマを取り扱っているので、
飽きることなく学習することができます。
ちなみに、
『文単』の力が最も発揮される場面は
リスニング問題(Part 2 Passages)だと考えます。
パッセージの作りが非常に似ているんですよね。
ですので、『文単』に取り組む際は
音声を聴きながら、
「オーバーラッピング」
「ディクテーション」
「シャドーイング」
といったトレーニングをしていけば、
リスニング対策もバッチリです。
語彙学習が終わった方は、
ぜひリスニング対策として使用してみてください。
さいごに
以上が私が使用した参考書と使用方法になります。
私自身、様々な参考書に取り組んできましたが、
その中で、
「自分にとってやりやすい」
「長続きする」
「効果が感じられる」
こうしたことを考えながら、学習を続けてきました。
皆さんもぜひ試行錯誤しながら、
ご自身に合った学習方法を見つけていただければと思います。
その中で、私の学習方法が少しでもご参考になれば幸いです。
本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。