【英検1級】苦手なライティングで9割超えした7つの学習手順
目次
はじめに
こんにちは、Tsubasaです。
今回は英検1級の中でも
かなりの強敵であるライティングについてです。
私がどのような対策で、
本番9割を超えることができたのか、
それについて詳しくご説明します。
この記事が
これから英検1級を受験される方の
学習の参考になれば幸いです。
では、よろしくお願いします。
ライティングの課題について
まずは、私の課題について。
これは共感していただける方が多いと思いますが、
「トピックに関する意見が出ない…」
「どう書けばいいか分からない…」
「頑張って書いても稚拙な文章…」
対策前はこのような状況でした。
そして、なんとかこの状況を打破しようと
英作文に関するブログや参考書を片っ端から見ていきました。
そこで気づきました。
「あ〜、みんな同じように苦労してきたんだな。」
「自分だけじゃないんだ。」
と。
それからは、
「もうやれるだけやろう!」
と気持ちに踏ん切りをつけ、
以下の手順で時間と労力をかけました。
ある意味、力技です^^;
その結果が以下です。
*左から
2020年1回・2020年3回・2021年1回
本気で取り組んだ3回目の受験で
なんと9割超えを達成することができました。
(8割いけば万々歳だと思っていたので、正直驚きましたが^^;)
やはりライティングも
「量をこなさない限り、できるようにはならない。」
というのが受験後の率直な感想です。
学習方法について
それでは、私が実際にやってきたことを
お伝えします。
嫌なことは朝一にやる
いきなりマインド的な話になりますが、
この意識を持つことで、
苦手なライティング学習を続けることができました。
私も多くの方と同様、
ライティングに苦手意識を持っていたので、
「できるならやりたくないな…」
「あとでいいや…」
といった気持ちでいました。
しかし、英検1級に合格するためには、
ライティングで足を引っ張るわけにはいきません。
むしろ、ライティングで点が取れれば、
多少リーディングやリスニングで
失敗しても挽回できる可能性があります。
(実際1次合格はライティングのおかげです。)
ですので、2回目の試験に落ちた時から、
ライティングを優先順位の一番に置くことを決めました。
私の場合、心身ともに元気な早朝時間を利用し、
何よりも先に取り組むようにしました。
すると徐々にではありますが、
日が経つにつれ苦手意識が薄まり、
むしろライティングが楽しく感じられるまでになりました。
「嫌なことは朝一に」
皆さんも先延ばしにしている事があれば、
それを朝一番に取り組んでみてください。
1週間も続ければ、
それをすることが「当たり前」の状態になります。
ひたすら写経する
では、ここから具体的な方法の紹介です。
まずは、冒頭でもお伝えしたとおり、
「トピックに関する意見が出ない…」
「どう書けばいいか分からない…」
「頑張って書いても稚拙な文章…」
という本当に0スタートでしたので、
まずは
「ひたすら写経する」
ことから始めました。
写経の良いところは、
1 頭を(ほぼ)使わない
2 取り組みやすい
3 書くことで達成感がある
上記からも、苦手な方にとっては、
ハードルを下げるという意味でも
写経からスタートするのが良いと思います。
ちなみに私は、
4ヶ月で60題くらいは写経したと思います。
ここまでやれば、意識しなくとも
似たような語彙や表現方法に何度も出会うことになります。
英作文のスタートは、
「写経」
まずは、ここから始めてみてはどうでしょうか。
ストックする
前項の写経がある程度できましたら、
次は、ブロック(段落)をストックしていきます。
もちろん、0から全てを作り出すことはしません。
写経で取り組んだトピックで十分です。
私の場合、
環境や経済分野に興味関心がありましたので、
まずは自分の好きな分野から覚えるようにしていきました。
取り組み方については、
1 覚えやすそうなブロック(段落)を選ぶ
2 音読する(隙間時間も使いながら)
3 何も見ずに書く
特に2の音読をたくさんすることで、
頭で考えることなく、スラスラ言える状態を目指しました。
これらを各分野(政治、経済、環境など)で
最低3つ程度ブロック(段落)をストックします。
私は計20個程度ストックしたかなと思います。
これである程度のトピックは網羅できると思います。
ちなみに、私が使用した参考書は
『英検1級 面接大特訓』(Jリサーチ出版)
『最短合格! 英検1級 英作文問題完全制覇』(ジャパンタイムズ)
『英検1級 過去6回全問題集 』(旺文社)
特に『英検1級 面接大特訓』は
私が書けそうな解答例が多かったので、
他の参考書よりも使用頻度が高かったです。
また、過去問の解答例に関しては、
多くの方が述べられているとおり、
使用語彙や表現方法が
「他よりもレベルが高い」
と感じます。
ですが、一英語学習者としては、
最終的に、このような解答が自力で書けるようになれればなと思っています。
話を戻しますが、
写経をある程度こなした後は、
「ブロック(段落)をストックする」です。
隙間時間は音読
音読は前項の「ストックする」を目的としてやっていきました。
どうしても机上での学習時間には限りがあります。
ですので私は、
散歩や家事の時間に音読することを心掛け、
隙間時間をうまく使えるよう工夫していました。
この音読に関して、
注意点を挙げるとすれば、
「音読文はしっかり理解したものを選ぶ」
ことです。
隙間時間での音読については、
どうしても机上での学習よりも
集中力が落ちます。
とりあえずの「ながら聴き」にしないためにも
しっかりと構文や語彙が理解できている
文を選ぶようにすると良いと思います。
また、例文の音読については
ライティング対策というだけでなく、
2次のスピーチにもつながっていきますので、
感情も込めながら音読することをオススメします。
キーワードを学ぶ
ここからは、
オリジナルエッセイを書くための方法です。
まずは、キーワードを学びます。
これは、前項で紹介した参考書に詳細が記載されています。
特に『英検1級 面接大特訓』では、
「トピック分析ダイアグラム」という項目で
図解でわかりやすくまとめられています。
例えば、
nuclear power(原子力)というお題であれば、
・renewable energy(再生可能エネルギー)
・fossil fuel(化石燃料)
・global warming(地球温暖化)
・carbondioxide(二酸化炭素)
などなど、単語から連想されるものを
すぐに取り出せるように知識として蓄えます。
ここが素早くできるようになると、
本番の意見出しで困ることがなくなるはずです。
オリジナルテンプレートを作る
続いては、
自分用にカスタマイズした文の型を作る。
つまり、
「オリジナルテンプレート」の作成です。
例えば、導入(Introduction)では、
“There have been a lot of discussions and debates whether ~ .”
(〜かどうかの議論や討論が数多くおこなわれている。)
主文(Body)では、
“There is a growing concern about ~.”
(〜に対する懸念が増大している。)
結論(conclusion)では、
“In conclusion, for the above-mentioned three reasons, ~.”
(結論は、上記で挙げた理由のため、〜である。)
といった具合に、テンプレートを作っておきます。
ネットで検索すれば、
そのまま使えるテンプレートも多数あるので、
自分に合ったものを選べば良いと思います。
私の場合は、
先ほど紹介した参考書の中から、
「自分が使いやすいもの」
を選び、それを組み合わせて書いていきました。
話は少し逸れますが、
数多くエッセイの練習をしていると、
テンプレートに飽きてしまうことがあります。
その場合、時間的な余裕があれば、
新たな表現を身につけても良いかもしれません。
しかし、試験まで1〜2週間しかない場合は、
テンプレートを使用した練習を続けた方が良いと考えます。
なぜなら、
書けるようになってからの課題は
「時間内で書き切る」
ことだからです。
多くの参考書には、
「25〜30分以内に仕上げる」
と目標時間が書かれています。
(こんなの無理!と今だに思ってます^^;)
(ちなみに本番では38分も費やしました。)
ですので、
特にライティングが苦手な方は、
導入・結論で貴重な時間を浪費してはいけません。
意見出しにフォーカスし、
Main Body の作成に全神経を使ってください。
少々長くなってしまいましたが、
まとめると、
「テンプレートを作成する」
その目的は、
「時間内に書き切るため」
本番までに自分の型を準備しておきましょう。
同じ問題に取り組む
上記のような学習を進めていくと、
ライティング対策に取り組み始めてから
かなり時が経っているのではないでしょうか。
そこで、
再度同じトピックに取り組んでいきます。
書いてみるとわかりますが、
時制や冠詞、前置詞といった細かな部分で
迷う部分が出てくると思います。
ですので、
そうした箇所を訂正・修正し、
よりミスのない文章に仕上げていきます。
ちなみに、導入と結論は解答例を参考にせず、
完全に自分のテンプレートで書いていました。
(大切な箇所はBodyです。)
本番の2週間前からは
毎日一本をノルマに
今までのトピックを再度確認していきました。
また、
ここで忘れてはいけないことが1つ。
「必ず時間を計る」
ことです。
一度取り組んだことのある問題は
スラスラと書けそうな気もしますが、
これが意外と上手くいきません。
時間を意識し、
書き終えるのにどのくらい時間を要するのかを
体感することが良いと思います。
毎日記録をつけていくと、
自分の成長推移がわかりますので、
ここでは記録をつけることをオススメします。
試験直前は過去問
ここまで来れば、最後の仕上げです。
私の場合は、試験1週間前から
前項で説明した「同じ問題」の解き直しに加え、
過去問にも取り組んでいきました。
本番と同様、初見のトピックに対して、
自分がどのくらいできるか知る良い機会になります。
時間を計り、
意見出しのためのブレインストーム、
導入、主文、結論を書き終えるまで
集中して取り組みます。
書き終えた後は、解答例に目を通しますが、
文構造や表現についてはチラッと確認する程度で終わらせます。
それよりも、
「どういった主張をしているか」
に注視し、1つのトピックを様々な角度から考えらえるようにしていきました。
また、過去問(初見の問題)を解く中で気づかされたことがあります。
それは、
「意見出しの重要性」
についてです。
ここに時間がかかってしまうと
書く時間が足りなくなり、余計焦ってしまいます。
ですので、このアイデア出しについては
日頃から訓練する必要があるなと感じました。
意見出しが素早くできれば、
あとはストックした表現に語彙を当てはめていくだけの作業になるので、かなり余裕を持って書けるはずです。
過去問への取り組みは、
これまでのライティング対策の集大成です。
もし、ここで全く歯が立たなかった場合は、
前項でお伝えした学習に再度取り組み、
基礎固めをしてから再挑戦すると良いと思います。
さいごに
「英検1級合格」を勝ち取るためには、
絶対に避けては通れないライティング問題。
私は、過去2回の不合格から
ライティングが合否に直結すると考え、
2回目の不合格通知が届いてから
すぐさま対策を始めました。
ですが、先ほどもお伝えしたとおり、
私も本当にライティングが苦手で
「できればやりたくない!」
とずっと思っていました。
その中で苦肉の策として、
起床後一番のタスクにすることにしました。
それが功を奏し、
徐々に取り組むのが当たり前になり、
それに従って、苦手意識も徐々に消えていきました。
これを読まれている皆さんも
対策をすれば、絶対に書けるようになります。
しかし当たり前ですが、
対策をしなければ、絶対に書けるようにはなりません。
そうした意味では、ライティング対策の秘訣は、
「最初のハードルを低くすること」
「ライティング学習を習慣化すること」
この2点だと思います。
これから英検1級に挑戦される方にとって、
今回ご紹介した学習方法が少しでも参考になれば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。